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10分で読めるePubの基礎ーその1:ePubとは?/OPS、OPF、OCFの3仕様

2010年04月23日

これから来るiPadも対応している電子書籍の共通フォーマットであるEPUB形式について、その概要を数回に分けて紹介していくこととしよう。

ePub形式の電子書籍を作るには、Sigilなどの自動ePub作成エディターツールも存在するが、まだ完璧ともいえず、掃き出されたファイルを手動で直す必要が生じることもある。 また、一般のエディターでePub形式の電子書籍をスクラッチで作ってみたい人、ePubで何ができるのか?可能性と限界を知りたい人にとっては、まずはePubフォーマットの概念とIDPFにより規格化されたその仕様を理解することが必要だ。

IDPFのサイト上のePub仕様書は英語版で、まずその概要を理解するまでに日本人にはハードルが高いようなので、ここでは入門編としてePubってどんなことが記載されているファイルなのか?その構造を簡単に紹介してみたいと思う。

資料のダウンロード:
「10分で読めるePub仕様の概要」
http://www.ipad-howto.com/ibook/epubFormatBasic_ipad-howto_com.pdf
「サンプルePubファイルー浅間山麓野ウサギ日記」
http://www.ipad-howto.com/ibook/sample.epub
 

ePubとは電子書籍を作成するための形式の一つで、IDPF(International Digital Publishing Forum)国際電子出版協会により制定された標準形式のこと。

アップルのiPadが電子書籍リーダーソフトで対応したことで、がぜん注目を集めている電子書籍標準形式といえよう。(※この他にも電子書籍フォーマットとしては、アマゾンの電子ブックリーダーであるKindleが採用しているAZW形式も存在する。)

ePub形式の電子書籍は、拡張子が.epubのファイルに格納される。
ダウンロードや保存はこの.epubの単一ファイルで行うことができる。

ePubファイルは、圧縮してパッケージ化された複数のファイルで構成されている。
ファイルの実体は、電子書籍に関するさまざまな情報ファイルを圧縮してまとめたZIPファイルで、ZIP圧縮後に拡張子を.epubに変更したものだ。

sample.epubファイルをダウンロードしてZIP解凍してみたところ。

実際に手元のePubを解凍してみると、図のように複数のファイルやフォルダで構成されていることがわかる。

電子書籍情報を格納するフォーマットであるePubには標準フォーマットとしてのさまざまな特徴と利点がある。(出典:英語版Wikipedia)

・フリーでオープンな共通形式であること。

・画面の大きさや、ユーザが指定するフォントサイズに柔軟に対応する表示ができる。
(Re-flowableとは融通性があることを指している。)

・ラスター/ベクターいずれのイメージも文書中に配置することができる。

・ePubの中には、その書籍に関するメタデータ(例:著作者情報など)を含められる。

・DRM(Digital Rights Management)による著作権管理も可能。

・CSSスタイルシートに対応。デザインを指定できる。

・ファイル内に別の版(例:PDFなど)を含むことができる。

・XMLアイランドを使って、ePubにない機能を拡張することも可能。

ePub対応のどの電子ブックリーダーでも正しく書籍が表示されるために、IDPFではePubの標準形式を決めて仕様書として公開している。

OPS ・・(Open Publication Structure)
電子書籍コンテンツ(文書内容)の記述方法を定義している。

OPF ・・(Open Packaging Format)
ePubの構成要素(ファイルの種類と配置場所)やメタデータを定義する。
−文書内で利用できるXHTMLのタグやCSS、ベクター画像やXMLアイランドについての仕様が書かれている。

OCF・・(OEBPS Container Foramt)
ePubの構成ファイルをZIP化する際のコンテナ内のファイル構造を定義する。


ePubを勉強してみようと思う人は、下記の関連リンク集から、まずこれらの仕様書を入手してみよう。
現在(2010年4月)のところ、公式仕様書はIDPFのサイト上で英語版のみが公開されている。

関連情報リンク

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